ボートレース

【下関ボート(ナイター)GⅠ周年記念】宮地元輝 今年はトップを狙う

前検気配は上々の宮地元輝

 今年はボート界のど真ん中へ。昨年の宮地元輝(37)=佐賀=は3月のクラシックから年末のグランプリシリーズまで、8回のSGに全て参戦。一年を通じてSGレーサーとして過ごしたことで、年間を通しての特別戦での戦い方を完全に掌握した。「今年はもう一段階、上に行ってやる」。次のステップを踏む準備は整った。

 やはりレーサー人生において大きかったのが、SG初優出で初Vを果たした一昨年のSGグランプリシリーズ。タイトルがもたらす意味をこれでもかと実感している。「前座とはいえSGを勝ったことで明らかに自分の扱いが変わった。自分がGⅠでもドリームに選ばれることもあるんですから。今年はトップを狙う一年だと思うし、そうしなければいけない」

 前検気配も上々。既に十分な手応えを得ている。「乗る前にペラを叩いて正解だった。出足や行き足がいいし、回り足も良かった。これなら大丈夫」。仕事の早さもSGレーサーの真骨頂。いち早くペラのロスを見抜いて正解に導く姿は、〝格上〟とも言える雰囲気を漂わせている。

 当地は2年ぶりの参戦というブランクがあるが、それも今の宮地にとっては無用な心配。「久しぶりでどうかと思ったけど問題ない。やることはどこでも変わらないし、上を目指すのにそんなことも言っていられない」。デビュー当初にどん底を味わった男の下克上はまだ半ば。ボート界の頂点を目指して前進し続ける。(森 大輔)
 

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