ボートレース

【下関ボート(ナイター)GⅠ周年記念】海野康志郎 頬がこけるほどの強い思い

3日目からのペースアップをもくろむ海野康志郎

 何とか踏みとどまった。2日目2Rで海野康志郎(36)=山口=は、3コースからまくり差しを狙ったが届かず3着。道中は4号艇の辻栄蔵に猛追されたが、巧みなハンドルワークと絶妙なポジション取りでかわすファインプレー。ここで3着か4着かは天と地ほどの差。準優入りの可能性を広げて予選を折り返した。

 機力も決して悪くない。前操者の松下直也が施したピット離れ仕様のプロペラに初日はターンの感覚を狂わされていたが、「もう慣れました」といち早く軌道修正。「行き足や回り足は悪くないし、エンジンは全く問題ない」。上向いた成績通りに機力も上昇させていてGⅠを勝ち抜くだけの状態には整えている。

 ペラ調整だけではない。げっそり頰がこけた顔からも分かるように、前検の59㎏から55.5㎏まで減量。「フラフラする(笑)」と言うが、その効果をヒシヒシと感じ取っている。「道中も引き波にハマりそうで出てこられたのは、間違いなく減量の効果。やっぱりいつもとは全く違う」

 それほどに今節に懸ける思いは半端ではない。山口の2場でも特に下関がホームの海野にとって、一年に一度の周年はSGに匹敵するタイトルだからだ。「序盤に少しもたついたけど、まだ諦めていない。いいところ(優勝)を狙っていきますよ」。当地では5年前に地区選でGⅠ初タイトルをつかんだが、地区選では満足できない。地元周年ウイナーの称号を得るべく、さらにギアを一段階引き上げる。(森 大輔)

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