ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ九州地区選】新開航特別インタビュー 「いい結果を出して周りに喜んでもらいたい」

 芦屋ボート(福岡県芦屋町)のGⅠ「第70回九州地区選手権競走」が4日に幕を開ける。9日まで。福岡、佐賀、長崎の3支部の選手で争われる九州王者決定戦。直前の浜名湖GⅠでVを飾った峰竜太やSG2桁Vの瓜生正義、昨年SG初Vの羽野直也、最強ブラザーズの篠崎元志・仁志らをはじめSG並みの豪華な顔触れがそろい、全国6地区で最もレベルが高いと言っても過言ではないほど。その中、昨年GⅠ初Vを飾り、今大会では2日目のドリームに選出された新開航に、地元GⅠへの意気込みを聞いた。

 新開航(しんかい・わたる)1996年2月12日生まれ。福岡県飯塚市出身。嘉穂高-宮崎大中退。登録番号4932。2016年5月デビューの118期。18年1月に芦屋で初優勝。22年には10Vを飾り、125回の1着を挙げて最多勝利選手のタイトルを獲得した。23年のとこなめのダイヤモンドカップでGⅠ初V。通算56優出19V。165センチ、52キロ、A型。

 

■新開航インタビュー

 -年頭に続いて早くも今年2度目の芦屋です。

 「芦屋は今年の初戦で優出(4着)もできたし、好きな水面。思い入れも一番あります。無理やりに何が何でもとまでは言いませんが、地元のGⅠなのでしっかり結果が出せるように走ります」

 -思い入れが強いのもうなずける成績を芦屋では残しています。デビューしたのも初1着も初Vも芦屋。初1着はデビュー4走目でした。

 「展開が向いてたまたま取れた1着でしたけど、めちゃくちゃうれしかったし、それにすごい配当金(2連単が57万円超)だったので覚えています」

 -初Vはデビューしてまだ2年目の2018年1月でした。

 「6コースだったし、何とか3着を取りたいと思っていたら、初1着の時と同じく展開が向いて、優勝することができた。(全国各場が重点的な育成対象として選出する)フレッシュルーキーにも芦屋から選ばれていた時だったので、恩返しができてうれしかったです」

 -さらに特別戦初制覇も芦屋。22年7月のGⅡモーターボート大賞を制しました。

 「ただ、決まり手は恵まれ(F艇が除外されたことによる繰り上がり)。実力で取れたわけではないですが、その年はいろいろと恵まれた一年だったように思います」

 -そのモーターボート大賞も含めて22年の年間10Vは全選手で最多。1着125回も同じく最多で年間タイトルを初受賞。恵まれただけでは残せない成績です。

 「最多勝利のタイトルが見えてきてからは本気で狙いにいきました。それで実際に取れて、自分にとって飛躍の一年になったと思います」

 -その前年の21年に結婚。

 「妻のおかげで健康管理ができているし、いろいろサポートしてくれて、余計な気を使わずに仕事ができている。レースでのいい結果にもつながっています」

 -23年はGⅠ初制覇(11月、愛知県・とこなめのダイヤモンドカップ)とさらに階段を上がりました。

 「予選3位でしたが優勝戦1号艇が巡ってきて、そのチャンスをしっかりものにできたのは大きかったですね。いいエンジンが引けて、調整もしっかりできました」

 -とこなめの直前の10月には、蒲郡(愛知県)のSGダービーでも準優に1号艇で進出の活躍でした。

 「蒲郡もいいエンジンだったし、準優1号艇だったので頑張ろうと気合は入っていたけど、ああいう結果(イン先マイも差され、競り合いの中で失敗して6着)になっちゃって。でも、あの経験があったからこそ、(ダービー次節の)若松(福岡県)のGⅠ周年記念の準Vや、(ダービー次々節の)とこなめのGⅠ初優勝もあったと思うので、ダービーはいいきっかけになりました」

 ―今年はどんな年にしたいですか。

 「さらに上を目指すには、今が自分の最高潮期にならないように、さらに上がっていかなければいけない。毎年、年間獲得賞金も上積みができているので、昨年以上の結果を残せる年にしたいですね」

 ―最後に意気込みを。

 「芦屋は走り慣れている分、エンジンの調整もしやすいのが強み。応援してくれる人も他のレース場より間違いなく多いと思うし、その方々の前でいい結果が残せたら自分もうれしいので、しっかり頑張ります」

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