ボートレース

【浜名湖ボート・GⅠ周年記念】上野真之介 特別なシリーズで最高の結果を

悲願のGⅠ初Vに挑む上野真之介

 きっちり逃げ切った。準優11Rで絶好枠に陣取った上野真之介(35)=佐賀=は、インから唯一ゼロ台に踏み込むトップSを決めてイン逃げで完勝。「SGやGⅠで勝つ人は、毎回こんなプレッシャーと戦っていると思うと大変(笑)」。持ち前のポジティブ思考で、かかる重圧を見事にはね返し、GⅠ初Vへの挑戦権を勝ち取った。

 タッグを組む2号機は浜名湖の看板機の一つとあって、手応えは十分。準優では「初日、2日目に良かった調整が合わなくなっているのかな」とやや合わせ切れなかったが、再調整で復調させることに自信満々。「乗りにくさは出るかもしれないけど、合えば出足も伸びも良くできそう」。〝素直ないい子〟と評する相棒に全幅の信頼を置いている。

 昨年はまな弟子の末永和也がお先にGⅠタイトルを獲得。師匠としては負けられないところだが、あくまでの泰然自若の構え。「あれは自分のことよりうれしかった。だからといって焦ってもいないです。選手としての今の自分にすごく満足しているので、そんなに欲もないんですよ」

 ただタイトル取りへの気持ちはもちろん秘めている。それは自分のためではない。今までの自分を支えてくれた人への恩返しのつもりでいる。「自分がタイトルを取ることで、周りがどれだけ喜んでくれるのかは見てみたいかな」。最終決戦は師匠峰竜太との直接対決になり、「この業界の世界チャンピオンがいるので勝つ確率は低い」としつつも、「ワンツーを決めたい。たまには自分が前で」と師匠超えへの意欲は十分。師匠もまな弟子もいる特別なシリーズで、最高の結果を出してみせる。

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