【蒲郡ボート(ナイター)GⅠ東海地区選】特別インタビュー/平本真之「弟子と活躍」/岩瀬裕亮「慌てず初Vへ」/2月5日開幕
ボートレース蒲郡(愛知県)で2月5~10日、GⅠ「第69回東海地区選手権」が開催される。昨年末のグランプリ(大阪府・住之江)の優勝戦に3人(池田浩二、平本真之、磯部誠)が名を連ねた地元愛知支部を筆頭に、静岡、三重の各支部の強豪が集い、東海ナンバーワンの座を巡ってナイター照明の下で熱いバトルを展開する。大会の中心を担うその愛知勢の中から、今年もグランプリファイナリストを目標に定める平本と、待望のGⅠ初制覇を目指す岩瀬裕亮という同じ高校の先輩後輩コンビに、この一番に懸ける思いを聞いた。
■平本真之インタビュー

◆平本真之(ひらもと・まさゆき)
1984年5月5日生まれ。愛知県大府市出身、刈谷工高卒業。登録番号4337。2005年5月デビューの96期。08年4月にとこなめ(愛知県)で初優勝。GⅠは12年2月の芦屋(福岡県)周年で初制覇し40優出4V。SGは14年12月の平和島(東京都)グランプリシリーズで初Vを果たし、16年尼崎(兵庫県)オールスター、21年平和島ダービーも制して19優出3V。一般戦も含めた通算では169優出39V。グランプリには5度の出場歴。159センチ、55キロ、A型。妻さやかさん(旧姓栃原)は元レーサー。
-昨年はGⅠ周年(6月)もSGダービー(10月)も予選落ちだった蒲郡。ぜひとも雪辱といきたい。
「最近は蒲郡ではエンジンが出せないし、成績も悪いしで、ちょっと苦手意識があるのが正直なところ。それでも、その時に引いたエンジン次第でもあるので、年も改まって、そのあたりを変えられたらと思っています」
-昨年を振り返るといかがですか。
「何とか踏ん張れたといった感じかな。不振だった一昨年と比べたら、グランプリに行けて、そこで優出もできた。随所に見せ場は演出できた一年でした」

-グランプリの優勝戦は選手責任の転覆。非常に残念な結末でした。
「多くの批判も受けましたし、相当に落ち込みましたが、変わらず応援してくれている方々がいます。その方々に、いつまでも落ち込んでいる姿を見せるわけにはいかない。結果が全ての世界なので受け止めますが、吹っ切るようにしました」
-年頭に大村(長崎県)であった今年最初の特別戦のBBCトーナメントは、枠番の利がない中でも決勝まで進出(4着)。グランプリでの失意を振り払う奮闘でした。
「エンジンが出ていたわけではなく、機力的には苦しかった。そんな中でも、道中で粘りのレースができて、決勝まで残れた。ある程度の評価はしてもいいのかな」

-今年の目標は。
「また年末のグランプリに行く。そしてまた最後の6人に残る。言うほど簡単ではないことだけど、その目標に尽きます」
-年の最初から稼げれば有利に戦える。
「自分は年末に向かって尻上がりといった感じでグランプリに行くパターンが多い。序盤から、いっそう気を引き締めて臨みたいです」
-意気込みを。
「一緒に参加する弟子の佐藤博亮君がSGに行きたがっている。それが現実になるように自分も支えになれたらと思っています。そのためにはもちろん、自分がしっかりしたレースを見せて、結果を出さないといけない。弟子と2人一緒に頑張りたいですね」
■岩瀬裕亮インタビュー

◆岩瀬裕亮(いわせ・ゆうすけ)
1988年6月11日生まれ。愛知県西尾市出身。刈谷工高卒業。登録番号4604。2010年5月デビューの106期。13年10月に児島(岡山県)で初V。GⅠは14年3月にとこなめ(愛知県)周年で初優出(5着)し、7度の優出歴があるがVは未経験。SGは2014年に若松(福岡県)のメモリアルで初出場して以来12度の出場歴で優出はまだない。162センチ、52キロ、A型。
-蒲郡は地元中の地元。
「全国の中で一番数多く走っている水面なので、いいことも悪いことも味わってきました。いいエンジンなら結果を残せると思っているし、たとえ悪いエンジンでも粘り強く戦いたいです」
-昨年6月の蒲郡の周年記念で優出。GⅠ初Vを達成しそうな雰囲気も漂っていましたが、結果は3着。
「3号艇でしたけど、エンジンは良かったし、確かにそんなムードがあったと思います。優勝はできなかったけど、やれるだけのことはやれました。それにインだった準優は、まくられたけど、2Mで差し返せた。回り足で勝負する自分らしいレースはできた一節だったと思います」

-そのスタイルは今年も変わりませんか?
「周りの伸びに影響されることなく、行き足、回り足で勝負したいですね」
-その上で目指すのは?
「波がなく安定した成績を残して、いいエンジンを引いたときにタイトルを取れる準備をしておきたい。慌てず騒がず、チャンスがあるときにしっかりとものにする、という気持ちです。記念やSGでもっと結果を残さないといけないと思っているし、今年のクラシック(3月、埼玉県・戸田で開催)出場のチャンスもゼロではない(各地区選の優勝者に出場切符が与えられる)ので、その点も意識しながら6日間を戦いたいです」