ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ九州地区選】出畑孝典 愛息デビューでモチベーションアップ

2日目に絶好枠で今節初白星を挙げた出畑孝典

 何とか猛攻をしのぎきった。2日目5Rで出畑孝典は絶好枠から押し切り勝ちに成功。ただ完勝とは言えず、道中で峰竜太の猛追に遭い命からがら逃げ切った形だが、どんな形であれ白星は白星。きっちり10ポイントを積み上げて、大敗した初日からの軌道修正を成し遂げた。

 成績通りに機力も上昇ムード。「峰君には分が悪かった」と言うものの、「中間速や回り足はしっかりしている」とレース足には手応え十分。しかも、2日目は5Rで出番が終わり、「ペラをしっかり叩けた」とたっぷりある時間を有効に活用。「今でも◎○はあるけど、GⅠはやっぱり伸びが欲しい。◎◎のレベルまで持っていきたい」。さらなる激戦に向けてきっちり〝次の手〟は打っている。

 昨年は愛息の孝成が17歳にして133期生としてデビュー。手塩にかけた息子が自らと同じ道を選んだことで、父としてモチベーションはこれまでにないほどに上がっている。「やっぱり今まで以上に息子の前でいい姿を見せないといけないし、先輩としてもいい方向に導いてやりたい。やっぱり気持ちとしては全く違います」

 実際に前期は3期ぶりにA1に復帰。九州の強豪の証明でもある地区選にも、17年の福岡大会以来に戻ってきたとあって、1勝したぐらいでは到底満足はできない。「もうマスターズに出るような年齢になったけど、もうひと花咲かせたい。もう一度SGに出るぐらいの気持ちでやっていきたい」。14年3カ月ぶりのGⅠVへ、さらなる進撃を開始する。(森 大輔)
 

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