【平和島ボート・GⅠ関東地区選】濱野谷憲吾 12大会ぶり2回目V
平和島ボートのGⅠ「第69回関東地区選手権」は8日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、5号艇の濱野谷憲吾(50)‖東京‖が5コースからコンマ11のSでまくり差しを決め、12大会ぶり2回目、GⅠは昨年9月のからつ70周年以来となる通算25回目の優勝。賞金580万円を獲得した。2着は齊藤仁、1号艇で人気を集めた一瀬明は3着に敗れた。

■ヒーロー
役者が違った。ドラマチックなレースが盛りだくさんのシリーズで、〝東都のエース〟濱野谷が最後に笑った。
3号艇の江口がいつものように果敢な前付け策で、進入は内から132・456。5コースから鮮やかな弧を描いた濱野谷がまくり差しを投げ入れる。その角度と鋭さに、一瀬と江口は「信じられない角度とスピードで入ってきた。濱野谷がすごすぎる」と口をそろえ、舌を巻くほど驚いた。
GⅠ通算25V、2011年12月の第57回大会以来となる2度目の地区選Vに「今年は悪くないスタートを切れている。今年でデビュー32年目。今まで目標は立てたことはないけど、一番走っている水面でGⅠを取れたし、今年もグランプリに行きたい」と濱野谷は目を輝かせる。50台を迎えても輝きは人一倍。円熟味を増した天才が今年もボート界を盛り上げる。