ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ九州地区選】峰竜太が2節連続GⅠ制覇

 芦屋ボートのGⅠ「第70回九州地区選手権」(優勝賞金580万円)は9日、最終12Rで優勝戦を行い、1号艇の峰竜太(38)=佐賀=がインからコンマ14のトップSから逃げ切り勝ちを収め、圧倒的な人気に応えた。2着は4号艇の篠崎元志、3着は6号艇の新開航で、3連単は12番人気の2230円で決着した。峰は前節の浜名湖周年に続くGⅠ連続Vで、GⅠは19回目、通算では102回目のV。九州地区選はGⅠ初Vだった2009年2月の第55回(芦屋)、21年2月の第67回(大村)に次いで3年ぶり3度目の頂点。芦屋のGⅠは6度目の制覇となった。6日間の総売上額は63億7701万5400円と目標額の50億円を大幅に上回る大盛況で幕を閉じた。

芦屋では6度目のGⅠVとなった峰竜太

■ヒーロー
 まさに鬼に金棒。昨年の勝率ナンバーワンのスーパースター峰竜太が、芦屋のエース機を相棒に圧倒的な強さで一節を駆け抜けた。優勝戦も、インからトップSを決めて危なげない快勝劇。「ツケマイだけは警戒していた。差されたとしてもこのエンジンなら大丈夫」。ただでさえ強いのに気持ちも大きく臨めたのだから、他艇に付け入る隙はなかった。

 前検から超抜の手応えだった。「数年に一度のモンスターエンジン」とそのパワーには節を通じて全幅の信頼。「エース機に乗ったのは人生3回目ぐらい。いい思い出になったし自分の歴史に刻まれた」と褒めたたえると、「峰がエース機に乗ればこうなると証明もできた」と胸を張った。

 これで芦屋では6度目のGⅠ優勝。「24場で一番強いレース場と言える」ときっぱり。GⅠ初Vが2009年の芦屋の九州地区選。「GⅠ初Vを思い返して、ここまでいろいろあったけど、また優勝できたら幸せだなと思っていた。初めてのGⅠ優勝した時は前日から緊張していて眠れなかった。レースの直前も緊張しすぎて上瀧(和則)さんにビンタで気合を入れてもらって落ち着けたのを思い出した」と感慨深い優勝となった。

 それから15年。今年は浜名湖周年でVを飾り、GⅠ連続Vを飾ってのスタート。地元の正月戦の初日(1月2日)に痛恨のFを切り、この後はF休み。復帰戦はSG戸田クラシック(3月15日~)。「今年は『やっぱり峰か』と言われるぐらいに最前線で活躍して、ボートレース業界を引っ張りたい」。昨年は秋にやっとSG戦線に復帰。今年はフル参戦し、スーパースターの使命を果たす。(河野 強)

3度目の九州地区選Vを果たした峰竜太

■プロフィル
 ◆峰竜太(みね・りゅうた)1985年3月30日生まれの38歳。佐賀県唐津市出身。唐津西高卒業。登録番号4320。2004年11月にデビューの95期。05年11月にからつで初優勝。GⅠは09年2月、芦屋の九州地区選で初Vを挙げ、64優出19V。SGは17年7月のまるがめオーシャンカップで初制覇し、28優出6V。20年には史上初めて、MVP、記者大賞など年間タイトル5部門を総なめにした。23年は8度目の最高勝率のタイトルを受賞。171センチ、51キロ、B型。

最後もゴジラポーズで会場のファンを沸かせた峰竜太
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