【びわこボート・GⅡレディースオールスター】竹井奈美 特別インタビュー「大きい大会で優勝したい」/2月20日開幕
ボートレースびわこ(滋賀県)のGⅡ「第8回レディースオールスター」が20日、開幕する。昨年、産休から復帰し、今回は3年ぶりの大会参戦となるのが竹井奈美(34)=福岡。復帰した昨年は8優出、現在も7点オーバーの勝率を安定してたたき出すなど、ブランクを一切感じさせない走りを見せるスーパーママレーサーに、産休から復帰への道のり、今大会に懸ける思いを語ってもらった。
◆竹井奈美(たけい・なみ)
1989年7月31日生まれ。福岡県苅田町出身。福岡県立京都高卒業。登録番号4556。2009年5月デビューの104期。16年6月に福岡で初優勝を挙げると、同年末には平和島(東京都)であった女子最高峰の一戦、プレミアムGⅠクイーンズクライマックスに初出場で準Vの大活躍。SGは6度出場の実績を持つ。通算83優出9V。151センチ、48キロ、A型。夫は桂林寛、弟は竹井貴史。
■インタビュー
-昨年3月に産休から復帰。今期(昨年11月~)は勝率7点台後半と超抜ペースですが絶好調?
「エンジンによりけりな部分がありますね。レースはできているけど、そのときそのときで失敗もあるし、スピードのある人にはまだまだかなわないかな、という感じですね」
-復帰してまもなく1年。レーサーとして何か心境の変化はありましたか?
「それが何もないんですよね。気持ち的な面でも特に変わっていないんですよ。いつも通りにレースに臨んでいます」
-体力面ではいかがでしたか?
「復帰初戦はかなりキツかったですね。レースでも3周持たない感じで。2節目からは慣れてきたかなという感覚にはなってきました」
-復帰に向けてジム通いのトレーニングなどはしたのですか?
「元々、ウエートトレーニングのようなことはやっていなかったので、復帰に向けてもしていません。したことはヨガだけ。舟に乗っての練習とか、レースでの実戦で体力をつけている感じですね。結局のところ、筋力トレーニングをやったとしても意図しない筋肉がついてしまうんですよね。ボートで使う筋肉を鍛えるにはボートに乗ることが一番だと思っています」
-久々の実戦でレース勘はどうでしたか?
「最初はヤバかったですね(笑)。1周目でターンマークに当たりましたもんね。ドーンって(笑)。距離感覚がおかしくて旋回中も意外と長いなと思っていて、モンキーターンをすることに必死になっていたら、目の前がターンマークでした。スピードの感覚もそうですし、直線での舟の振動もすごかった。へさきはペアボートのように長く感じました。今まで自在に操っていたのが、ボートってこんなに大きかったっけ、というくらいに感じました。それでもみんなもそうだと思うんですけど、感覚は体が覚えていたので、徐々に戻せました」
-そんな中で復帰した昨年は8優出。産休前の状態にも近づいているのでは?
「その前の状態というのが分かっていない。自分としては、前の状態に戻りたいというよりも、スピードも含めて全体的に上積みがしたいという思いで走っています」
-今回の舞台はボートレースびわこ。イメージはいかがですか?
「基本的に得意だとか嫌いな水面だということは自分の中にないです。ただびわこは、福岡と全く同じものではないけどうねりがありますよね。自分、うねりは好きではないんです。できればうねりは出ない方がありがたいですね」
-琵琶湖自体に思い出はありますか?
「確か前泊だったと思うのですが、旦那(桂林寛)と琵琶湖のほとりにある大きなホテルに泊まって、目の前に琵琶湖が広がっていてとても景色が良かったのを覚えています。すごくきれいだったのでまた泊まりたいですね。あと自分は食べ物屋さんが多いところが好きなので、琵琶湖のグルメも楽しみたいですね」
-レディースオールスターは前回出場の21年、地元芦屋で優出も果たしました(3着)。
「自分は大きい大会を取ったことがないので優勝したいですね。そのためにもペラ調整だったり、整備力だったり、ターンだったり、全てにおいて上積みしないと優勝はないと思っています。それらをしっかりさせて、優勝したいですね」