【下関ボート(ナイター)西スポ杯】谷村一哉が約6年ぶり当地V

下関ボートの「西日本スポーツ杯」は1日、最終日が行われ、12R優勝戦は2枠の谷村一哉がイン重成一人を差し切って勝利した。2着は重成、3着は末永由楽が入り、3連単は4840円の14番人気の決着となった。
■ヒーロー
悩める男に扉がついに開いた。進入に大きな動きはなく123/456の枠なり3対3に落ち着いた。これで2日目からイン戦3連勝中の重成の勝利は堅いと誰もが思ったが、そこにドリーム戦を制した刺客が現れた。
伸び上位の5枠吉田拡郎がコンマ05の踏み込みを見せると、内枠勢を次々とのみ込んでいく。イン重成はそれに抵抗する形で先マイを果たすも、がら空きになった懐には谷村の姿があった。「吉田選手がSを行ってくれたおかげで自分はターンマークだけを冷静に回れました」。BS並走状態になるも「回り足は良かった」と上位の仕上がりにある谷村が2M先マイを果たし、当地では2017年4月以来、約6年ぶりとなるVを手中に収めた。
当地では幾度となく優出はあるものの久しく頂点には立てておらず「苦手意識があった」と漏らしたが、それもこのVで「払拭できました」。目標とするダービー、そしてクラシック出場へ一歩前進したと言えるだろう。 (岡部貴礼)