【クローズアップ】菅最高のSを決める 【芦屋】

不満の残る内容だった。菅章哉(34)=徳島=の2回走りの2日目は、4着2本と舟券絡みにあと一歩。前半2Rは得意の3カド戦を選択も、メンバー中ワーストのコンマ28とSで後手に回り不発。「お客さんに貢献したかったんですけどね」。今節初のチルト3度を解禁した後半8RもSを行ききれず、さらには左隣のS巧者でもある菊地孝平の壁に阻まれ見せ場なし。「Sですね。0台後半のつもりが、10にも届かなかった」と唇をかむ。
それでも機力は「引き続き伸びはいいし、乗り心地も悪くない」と好調そのものだ。その相棒となる24号機は、前回使用者の木田峰由季が伸びに特化させて調整。その木田は初日にFに泣いたため、節間を外枠で勝負することになったが、それでも3着5本を並べたしろもの。“伸びのスペシャリスト”は「木田さんのときは、チルトをマイナスにして伸びをつけるように叩いてあった。だから今は、ペラは自分のチルト3度用に叩いている」と“専門家”ならではの分析で冷静に調整を続ける。
ここまでいつもの爆発力の影を潜めるチルト3度。「Sが届いたり届かなかったりで一貫性がないのでつかみたい」。最高のSを決めて代名詞のまくり一撃を決めてみせる。