【びわこボート・GⅡレディースオールスター】竹井奈美に慢心なし/魚谷香織も安定/神里琴音が健闘2着
まだまだ止まらない。初日は5コースまくり差しと4カドまくりで連勝だった竹井奈美が、1枠での2日目の1走はインから全く危なげなく逃げて白星。無傷の3連勝で予選前半を折り返した。

前検日は燃料系統の不具合もあるなど、バタバタと修正して特訓に出たほど。その慌てぶりが今となってはうそのよう。「細かな部品を換えて良くなりましたね。まだ自分より上はいると思うけど、ターン回りや乗り心地はいい」。機力の裏付けがあっての好成績だ。
慢心もない。「勝っているけど、また目の前のレースに最後まで集中です」。とにかく最後に勝つまで、かぶとの緒は緩めない。
小野生奈はオール2連対。この日の1走は5枠。枠なり5コースから力強くまくったレースは、直前の遠藤エミと同じような圧巻の内容だった。「もちろん見ていましたし、刺激になりました」。予選最終日に1枠を残しており、得点率トップ争いを展開中の竹井と遠藤エミのライバルになる可能性は大いにある。

この両者ほどは目立たないが、魚谷香織は2、3、2着のオール3連対。「一走ごとに乗り味が出ている。最初の掛かりが良くて握って回れます」と、スピード戦で2着争いを制した。実は最近、「どう乗ったらいいか分からなくて自信喪失気味だった」そうだが、「自信を取り戻せてきた」とようやく吹っ切れた。3日目のうちに、準優当確ラインまで到達したい。

大会初出場の神里琴音は8R、4カドから最内を差して2着に入り初の舟券絡み。しかし、手放しでは喜べない。師匠・渡邉優美からかけられた言葉は「まくれたんじゃない?」。カドから軽快に伸びたのに差しに回った保守的な走りを、攻撃型の師匠が許すわけがない。「初戦からずっとアドバイスをもらっているけど、まだまだできないことばかり。直していきたいです」。予選後半は内容と成績の両立を目指して戦う。
