ボートレース

寺田祥V 1枠の羽野直也ら2艇F 開設70周年記念 【芦屋】

芦屋ボートのG1全日本王座決定戦で優勝し、トロフィーを掲げる寺田祥
芦屋ボートのG1全日本王座決定戦で優勝し、トロフィーを掲げる寺田祥

 芦屋ボートのG1開設70周年記念「全日本王座決定戦」は5日、最終12Rで優勝戦が行われ、3号艇の寺田祥がまくり差しを決めて勝利。2022年の下関中国地区選以来10度目のG1Vを飾った。1号艇の羽野直也と2号艇の新田泰章が、ともにFに散る波乱の結末となった。6日間の総売上額は77億2841万6400円で目標の65億円を上回った。

■ヒーロー

 最後はとんでもない結末が待っていた。展示では大外枠の西山が4コースに入ったが、本番では2コース進入。寺田は奇しくも準優と同じ3号艇4カドでの勝負となった。結果は2艇がFを切る事故レースに。「かなりまずいなと思った」と放ったSはコンマ01。過熱するスリット合戦の中でもクールな男は最後の一線で踏みとどまり、1Mを冷静にターンするとそのままVゴールを駆け抜けた。

 今節は乗り心地に悩まされ続けた一節間だった。「ずっと思い切ったターンができなかった。自分で勝ち切ったという感じではなく、展開で着が取れただけ」と消化不良のレースが続いた。それでも最後に取った奇策が功を奏した。優勝戦のS特訓直前に「ぶっつけでペラを大きく叩き変えた」と大幅な調整変更。「何の確信もなかった」と向かった特訓での不安は「起こしなども問題なかった」と手応えに変わった。結果的に「1Mもしっかり回れた」ことがVを引き寄せる大きな要因となった。

 SG常連の強豪も「今年もあまり良くないレースが続いている」とここまで優勝ゼロ。さらに今年は2年連続で出場していたSGクラシックの機会も逃している。「SGの権利が確定するまでG1の賞金が大事になる。3月は稼げていないのでこれでチャラ。(賞金も)人並みになれたので、年末を見据えてここからもう一回頑張りたい」。芦屋での初G1タイトルを復活の起爆剤にする。 (古賀正史)

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 ◆寺田祥(てらだ・しょう)1978年9月20日生まれの44歳。山口県岩国市出身。97年11月に徳山でデビューの81期。初Vは99年7月の桐生。G1は2005年2月徳山の中国地区選で初優勝、通算10V。SGは初Vを飾った17年の若松と20年8月の下関で、ともにメモリアルの2V。通算は233優出63V。娘の寺田空詩も同じ山口支部の選手で、21年11月に徳山でデビューの129期。167センチ、53キロ、O型。

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 ◆6億円返還 12R優勝戦で1号艇の羽野直也と2号艇の新田泰章がF。発売額の約95%となる5億9786万3700円が返還となった。

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