ボートレース

【下関ボート(ナイター)ヴィーナスS】川野芽唯インタビュー「結果に至る過程を大事に」 12日開幕

 ボートレース下関で12日、ヴィーナスシリーズ第23戦「北九州下関フェニックス杯」が開幕する。全国各地から有力女子選手が集って激戦必至の中、優勝候補筆頭とみられるのが川野芽唯だ。昨年は3月に福岡のGⅢオールレディース(AL)で2年3カ月ぶりの優勝を飾り、11月の芦屋ALでもV。プレミアムGⅠでも活躍し、8月の津の「レディースチャンピオン(LC)」で準V、年末の多摩川での「クイーンズクライマックス(QC)」でも優出して4着。近況充実でQC優勝歴もある実力者に、今大会に懸ける意気込みを聞いた。

◆川野芽唯(かわの・めい)
 1986年3月25日生まれの37歳。福岡県飯塚市出身。嘉穂中央高卒。登録番号4433。2007年5月に若松でデビューの100期。09年1月に若松で初1着。10年12月の児島女子リーグで初優出してそのまま初優勝。GⅠでも、15年12月の福岡のクイーンズクライマックスで初優出して初Vを遂げた。通算15V。同期には桐生順平、宮地元輝、平高奈菜、鎌倉涼らがいる。163センチ、48キロ、AB型。

 

 -今回のヴィーナスシリーズは新ペラ、新エンジンでの戦いです。

 「新しい分、やることがたくさんありそうですね。どれだけ素性のいいエンジンを引けるかですけど、ワースト級でなければ大丈夫だと思います。何なら、(その差がまだ見えにくい)新エンジンの方がチャンスがあるかもしれません(笑)。女子戦はみんな貪欲に調整をするのでエンジン差が大きくなりますし、私も負けずにしっかりやっていきたいです」

 -昨年は夏冬の両プレミアムGⅠで優出。2021年と22年は優勝ゼロでしたが、優勝も2回。好調の要因は?

 「好調というよりも、今までが不調だったんですよね。その不調の中でもコツコツやってきたことが昨年に表れた感じです。そしてチャンスが巡ってきた時に、今までコツコツやってきたことが型にはまったんでしょうね」

 -何か変えた部分はありますか。

 「特にないんですよね。今までやってきたことを継続してきて、それで結果が残った感じですね」

 -本当にコツコツの成果なのですね。今年に入ってからは、GⅠ、GⅡを既に3節走りました。

 「昨年のLCやQCで成績を残せたので、1月のBBCトーナメント(大村、プレミアムGⅠ)に出走できましたし、2月の九州地区選手権(芦屋、GⅠ)でも内容は悪くなかった(得点率6.00で、準優入りへあと一歩の予選19位)。(コツコツの成果が)今年につながっていると思っています」

 -今年の目標は。

 「もっとターンをうまくなりたいです。それはずっと思っています。あとはS力も、整備力も上げていきたいです。それに、男女混合GⅠで走りたいし、そのためには何か(女子戦の)タイトルを取らないといけないと思っています。記念ではいくらエンジンが出ていてもターンが下手だったらダメだし、全部を向上させたいです」

 -2015年12月の福岡QCでGⅠ初優出、初優勝の快挙。昨年、再びQC優出を果たしました。今年もまたあの舞台に立ちたいとの思いは強いですか。

 「何が何でも-とまで言うことは私はないですね。ただQCにたどり着くには、(勝率といった)数字を残して、(優勝戦での)結果も出してこそ。それで初めて実現するものだと思っています。私にとってはその過程の部分が重要なんです。今までやってきたことを続けて、目の前の一走一走に集中し、質のいいターン、内容のいいレースをしていきたいです。その結果、優勝できたり、QCに出られたりすればいいですね。今は数字(3日現在、昨年11月からの今期勝率は6.30)はそれほどいいわけではないけど、内容は悪くないと思っています」

 -となればこの下関でも大活躍を期待。前回の1月は苦戦しましたが、その前には2連続で優出の実績。水面の印象はいかがですか。

 「前回の下関は低調機だったけど、最終的にはそこそこのレベルの足には引き上げることができました。それに、しっかりと乗れていいレースができる水面なので、悪いイメージがありません」

 -目指すは下関初優勝。

 「優勝するには展開や節の流れもありますが、頑張ります」

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena