ボートレース

【福岡ボート(サマータイム)一般】常住蓮 次の宿題を終わらせる

機力には手応え十分の常住蓮

 土俵際で踏ん張った。常住蓮(23)=佐賀=は3日目オープニングの企画戦「カタメン1」で絶好枠に配されたが、原村拓也のS攻勢に屈して2着。「Sを行き切れなくて…」と勝てば予選突破が確定したレースで敗れてうなだれていたが、脱落者が相次ぎボーダーも2日目から下がったことで、何とか予選17位で準優入り。首の皮一枚つながった状態で生き残った。

 ただ、成績とは裏腹に機力は上昇一途。2日目に施した本体整備が効いて、「エンジンが大きく変化した。行き足が良くて伸びにもつながっている。回り足も悪くない」と大きなパワーアップに成功している。「準優でも一発決められるだけの足はあります」。だからこそ準優に名を連ねられた意味は大きい。

 今期(昨年11月~)は現在勝率6.71とA1復帰がほぼ確定的。2期連続でF2を犯して苦しんできたが、ようやく出世街道の進路を軌道修正してきた。「何とかあの2人(同門の先輩である末永和也と定松勇樹)に早く追い付きたい。A1に戻れるとは思うけど、それだけじゃダメ。来期は7点勝率を取るぐらいのつもりでいます」

 今期の目標を2つ掲げていたが、A1復帰という目標はめどが立った。ならば残り1カ月半で、もう一つの宿題であるデビュー初Vも終わらせたい。「ここまで来たら早く優勝したい。そのためにも何としても優出したい」。秘めるポテンシャルは、同じ養成所1位&卒記チャンプである末永や定松とも同等。SG戦線にステップアップした彼らを追うためにも、まずは着実に出世の階段を駆け上がる。(森 大輔)
 

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