【クローズアップ】魚谷香織 今が踏ん張り時【福岡】5日目準優12R5号艇
きっちり間に合わせた。予選ラストを2走13点の勝負駆けで迎えた魚谷香織(37)=福岡=は、絶好枠の4日目5Rで白星を奪うと後半Rは全速まくり差しから3着を確保。2走17ポイントを獲得して、余裕しゃくしゃくで予選突破を決めた。
相棒61号機は前節の事故で部品交換が行われた影響もあり仕上げに手間取っていたが、ここに来て機力もようやく上昇ムード。「ターンの返りが良くなって波を越えるようになった」。まだ上位とは言えないが、生命線の回り足に手応えを得たのは何よりの好材料だ。
一昨年に三度目の産休から復帰し、前々期はA1にも復帰したが前期はA2に降格。まだ完全に本調子とまでは至っていない。「調子は良くないですね。明らかに乗れていない。でも、これは実力不足。今のターンの進化についていけていない感覚がありますね」
かといってこのまま手をこまねいているつもりは毛頭ない。「今はターンのやり方を変えて、いろいろ試している最中。良くなっている手応えは感じているし、今が踏ん張り時です」。今の取り組みが正しいと証明するためにも欲しいのは結果。「地元なんで諦めずに頑張ります」。自らの進化への起爆剤にするためにも、3年8カ月ぶりの当地優出へ全力を尽くす。(森 大輔)