【平和島ボート・ルーキーS】地元の佐藤隆太郎が差し切りV

　平和島ボートのルーキーシリーズ第6戦は28日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、2号艇の佐藤隆太郎（29）＝東京＝が2コースからコンマ11のSで差しを決め、1月の鳴門以来となる通算9回目の優勝を飾った。

　まさに有言実行だ。優勝しか頭になかった佐藤が、井本昌也の懐にシャープな差しをねじ込む。「地元のオーバーエージ枠での参戦だし、絶対に負けられない気持ちも入っていた。本当は1枠が良かったんですが優勝戦に乗れたし、優勝して帰る」。BSをぐいぐいと伸ばして2Mを先に回ると、Vロードが開いた。

　「責任は果たせたと思う」と、主役を演じきり安堵（あんど）の表情を浮かべた佐藤は「今年はダービーにも出たいし、記念タイトルも獲りたい」。スポット参戦のルーキーシリーズはただの通過点。その視線の先にはトップ戦線しか映っていない。