【ボート王国九州・山口!】末永強力機の強運 【平和島】

SG常連に加えて一般戦の強豪も大量に抱えるわれらが九州・山口勢は、SG開幕戦のこの大会に14人が出場。エース瓜生正義は不在だが、同期の原田幸哉らが開幕ダッシュへと出陣する。
新しい顔も加わった。昨年、大村のモーターボート誕生祭を制した佐々木完太と、今年の若松の九州地区選を制して出場権を得た末永和也だ。
昨年の最優秀新人の末永は、年が明けるともうG1初Vとその力量、スター性には驚くばかり。「でもそれも、あのFで止まったかもしれません」。前節の多摩川周年の準優で痛恨のF。G1・G2出場停止の罰則も待っており、確かに痛いが、神はまだ見捨てていないのが今回の抽選運。“デビュー戦”でエース格の抜群機を手にする幸運に恵まれた。「ターンで押す。自分好みの体感です」。勝利の女神の導きでSGレギュラーを確保する可能性も十分だ。
登録番号が下から3番目の佐々木は“新兵”としてピットを忙しく動き回ったが、「今のところ緊張はないです」と細かい仕事に追われていることが、かえって普段通りを保てる要因かも。肝心の機力は「直線が弱い気がした」と課題ありだが、未調整の状態。上積みの余地は大ありだ。
佐々木にとってこの大会は勝負駆け。地元SGに出場する最後のチャンスだからだ。「徳山(6月のグランドチャンピオン)ですよね。優出すれば出られるんですよね」。可能性がある限りはそこを目指すのがレーサーの務め。初陣でもその点での気後れはない。
もう一人、地元グラチャンを目指すのが大峯豊だ。「(白井)英治さんには頑張ってこいと言われました」。白井が昨夏のSG優勝戦のFでSG戦線に不在。このままでは山口支部からの出場が寺田祥にとどまってしまうだけに、何としてもとの気持ちで今節を戦う。