ボートレース

【からつボート・GⅠダイヤモンドC】茅原悠紀 悪い流れは断ち切った

準優勝戦は3周目になって馬場貴也を逆転して2着の茅原悠紀

 土壇場の大逆転だった。茅原悠紀は準優10R、ジカまくりを敢行した吉川元浩に乗じて1Mは鋭いまくり差しを披露。BSでは先頭の吉川にへさきをねじ込む勢い。しかし「足的に余裕がなかった」と、機力不足も相まって、1着どころか優出圏外の3番手に後退。しかも、2番手を走るのはボート界トップ級の旋回力を誇る馬場貴也とあっては、もはや3着が精いっぱいかと映る展開。それでも3周1M、「気持ちで何とか行けた」と、とっさの切り返し。強力なライバルに競り勝ち、再逆転は許さなかった。

 その準優は、自身を含めゴールデンレーサーが5人。うち4人がグランプリ覇者と、グランプリファイナルにも引けを取らない豪華な顔触れ。そんな中でも「グランプリの気持ちで走った」と一切臆することなく、むしろ「こういうメンバーで走る方が楽しい」。やる気をみなぎらせてハイレベルの攻防につなげ、SGの準優にも匹敵するような見応えのあるレースを演出した。

 そんな超ポジティブ思考な持ち主も、今節は気持ちの面で順風満帆とはいかなかった。3日目に荒天で7R以降が中止。節間の出走回数の関係で番組も大幅に変更され、巡ってくるはずの予選の1枠も消失した。「2節連続ですからね」と前節戸田のSGに続いての不運とあっては、心中穏やかではいられなかった。

 それでも「自分の力ではどうすることもできないのでしょうがない」と受け入れてリセット。「それよりも、こういうところで勝ち上がれたのは良かった。そういう流れを断ち切れたのかな」。悪いリズムをシャットアウトした岡山のエースが、気力全開で最高の結果をつかみにいく。

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