ボートレース

【からつボート・GⅠダイヤモンドC】西山貴浩が当地初V 地元SGクラシック出場権ゲット

 からつボートのGI唐津ダイヤモンドカップ(優勝賞金1000万円)は31日、最終12Rで優勝戦が争われ、1号艇の西山貴浩がインから押し切って勝利。2021年1月の江戸川周年記念以来、3年2カ月ぶり3度目のGⅠ制覇を果たした。2着は3号艇の吉川元浩、3着は6号艇の濱野谷憲吾が入った。節間の売り上げは77億4886万1100円となり、目標額の70億円を上回り、大盛況のうちに幕を閉じた。

優勝カップを手にする西山貴浩

 ■ヒーロー

 この男は水上でも最後までファンの期待を裏切らなかった。昨年のボートレースCMのモデルにもなったボート界のエンターテイナーの西山貴浩が人気に応えて、優勝戦も気合の逃走劇を披露した。

 「絶対に入っていると思った」と話したSは、破格のコンマ09。1Mでは3号艇の吉川元浩がまくり差してきてBSで猛追。本人も思わず「やめてくれ」と、一瞬ひやりとする場面があったが、2M以降は後続艇を抜群の伸び足で振り切った。調整についても「完璧でしたね。湿気が合っていました」と振り返った。

 初日のドリームは4着。それでもその後は1、1、2、2着で予選をトップで通過。準優12Rでもインから堂々と押し切り勝ちで、ファイナル1号艇を勝ち取った。開幕前には〝打倒峰〟を掲げていたが、峰は準優で姿を消した。そんな西山に残されていた使命は、純地元の若松で開催されるSGクラシックの出場権を獲得することだった。

 今回のVでその悲願を達成。「それが一番うれしい。瓜生正義先輩が先に(住之江GⅠ周年記念でVを)決めたので続けてよかった」。地元を愛する熱い気持ちが、ファイナルの結果にそのまま表れた形となった。(中野諒)

ガッツポーズで喜びを表現する西山貴浩

 ◆西山貴浩(にしやま・たかひろ)1987年5月15日生まれ。北九州市八幡西区出身。登録番号4371。2005年11月に若松でデビューの97期。05年12月の大村で初勝利を挙げ、08年9月の若松で初Vを達成。20年9月の徳山ダイヤモンドカップでGⅠ初制覇。からつは今回が初V、通算では47V。168センチ、54キロ、A型。

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