【ボート王国九州・山口!】羽野 奮闘必須のSG戦 【平和島】

前検の弾まないトーンもどこへやら。初日は枠なりの3、5コースから2、4着にまとめた羽野直也が、2日目は枠なり2コースから今節初白星とさらに前進した。スリットで先行してイン深川真二を威圧し、「今回は落ち着いて差せました」という冷静沈着なさばきを披露。「今回は」というのは、2コースからの差し切り勝ちが近況は減少しているからで、特別戦となると昨年9月までさかのぼる。久々の会心ハンドルに笑顔を見せた。
昨年、初めてグランプリに出場し、2ndステージまで駒を進めた。グランプリ連続出場への期待が集まるのは当然だが、前節の芦屋周年で手痛い失態。優勝戦でFを犯したため、罰則により休み明け半年間はG1・G2を走れない。となればグランプリへの道は一つ。「SGで頑張りたい」。昨年は池田浩二が同じような状況に陥ったが、からつグラチャンのVが効いて執念のグランプリ出場。その例にならう。
3日目からは新ペラに交換。「ぱっくり割れちゃって…。換わってどうなるか」。ペラの素性は未知数だが、形のめどは立っている。完璧な調整を施して予選後半戦に臨む。
同じく2日目に今節初白星が、山田康二と宮地元輝の佐賀コンビ。
山田康は1回走りの4Rで2M差し返しの逆転勝ち。素性抜群機が相棒とあって「いいエンジンだと思うけど、もっと出てもいいんじゃないかと…」と、まだまだ許せる段階にないが、人と比べれば優勢。レース後はキャブレターを洗浄。一つずつ手を加えて本来の能力を引き出す。
初日ドリーム戦を前にシャフトを換えた宮地も、そこからさらに本体の調整を施し、2日目後半11Rはイン逃げ完勝。「まだ調整の余地はあるが、だいぶ良くなった」。部品がなじめば、まだまだ上向く。
その他、篠崎元志が2、3着と手堅くまとめて、3日目は予選で唯一の2回走り。枠番は4と1なので、一気に当確圏まで達する可能性が大いにある。