【ボート王国九州・山口!】末永SG初1着に笑顔 【平和島】

九州期待の大器が新たな一歩を記した。昨年の最優秀新人でもある末永和也が3日目1R、待望のSG初1着。「師匠の上野真之介さんに『やりました!』と伝えたい」。初日1Rの1号艇で4着に終わった時には重い表情だったが、甘いマスクがほころぶ瞬間がようやく訪れた。
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しかも持ち味を存分に発揮しての白星だ。1Mでは決着がつかず、大峯豊と2周目まで首位争い。2周1Mでの好角度の差しが決め手となって接戦をものにした。「ペラ調整をして、前検の押し感に戻っていた。そのおかげで差せた」。2月にあった最優秀新人の表彰式の壇上では、自らの持ち味を問われて「追い上げるレース」と即答。SGの舞台でそれを披露しての初1着には恐れ入る。「次は準優に乗れるように頑張る。乗れたら、(出場者全員に支給される)SGカッパを着ようと思っています」。出場しただけではSGカッパを着る資格を認めない心意気にも恐れ入る。1着条件の勝負駆けを突破して、その封印を解く。
末永の先輩の山田康二はトップタイ。2走4点条件とまだ当確ではないが、抜群機らしいパワフルな行き足を誇るだけに、準優に進むだけでなく、いかに上位で駒を進めるかが大事だ。「スリット近辺が上向いたが、合えばもっと出る。リング交換を考える」と、2日目の外周りに続いて今度は本体の整備。順序よく仕事が進んでいる。
6・00到達の可能性をギリギリ残すのが新開航。「2枠に苦手意識はない。頑張るだけです」。昨年、全選手で最も1着が多かった選手が未勝利。その決定力を予選の最後に見せる。