ボートレース

【大村ボート(ナイター)GⅠ周年記念】原田幸哉が復活のV 地元SGオーシャンカップ出場切符ゲット

 大村ボートのGⅠ開設72周年記念「海の王者決定戦」(優勝賞金1200万円)は12日、最終12Rで優勝戦が争われ、1号艇の原田幸哉がインから押し切って勝利。大村周年3V目と、7月の当地SGオーシャンカップの出場権を獲得した。2着は2号艇の上田龍星、3着は6号艇の山口剛が入った。節間の売り上げは98億3418万2000円と、目標額の95億円を上回り、大盛況のうちに幕を閉じた。

優勝カップを手にガッツポーズする原田幸哉

 

■ヒーロー
 眠っていた地元のエースがついに目を覚ました。原田が4年4カ月ぶりの当地GⅠ制覇。大会3度目のVを飾った。

 優勝戦は6号艇の山口剛が前付けで2コースまで進入。インは死守したが、「あそこまで来るとは思わなかった」と想定外の起こし位置。そんな中でも艇界屈指のS巧者は「絶対Sで失敗しちゃいけない」とコンマ06の好Sを放った。1Mは「2番(上田)が出ていたので、まくられたくない緊張感があった」と警戒しながらの先マイ。さらにBSでは山口と上田が猛追してきたが、「BS重視にして良かった」という調整がピタリ。機力の後押しも得ると後続を突き放し、歓喜のゴールを駆け抜けた。

 今節は持ち前のS力が存分に光った。「今回に懸ける思いは強い」との言葉通りに全てがゼロ台とキレキレのSで序盤から白星を量産すれば予選もトップ通過。王道のレールを外すことなくVまで歩み続けた。

 これで7月に当地で開催されるSGオーシャンカップの出場切符も獲得。「ギリギリだけど出場できてよかった」とほっと胸をなで下ろす。次節はプレミアムGⅠマスターズチャンピオン。「気分的には気持ち良く行けると思う」。今年最大の宿題を片付けた長崎のエースが初出場以来のタイトルをつかみに行く。(中野諒)

メダル入りの盾を持ち笑顔の原田幸哉

 

■プロフィル
 原田幸哉(はらだ・ゆきや)1975年10月24日生まれ。愛知県豊田市出身。広島県立西高卒業(中学卒業後、自衛隊入隊中に就学)。登録番号3779。95年6月、愛知支部で蒲郡デビューの76期。96年10月、三国で初優勝し、翌97年には最優秀新人を受賞。2000年1月、びわこの新鋭王座決定戦でGⅠ初優勝。02年11月には平和島ダービーでSG初制覇。17年4月に長崎支部へ移籍。通算98Vで、うちSG5V、GⅠは19V。主な同期は瓜生正義、魚谷智之、樋口亮ら。172センチ、54キロ、B型。

1周2Mで先頭を走る原田幸哉
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