【ボート王国九州・山口!】羽野GⅠ初Vの再現だ、元志準優2着にも平然 【平和島】

「今年はSGで頑張ります」。シリーズ序盤からそう繰り返した羽野直也が、予選を2位で通過して準優も1着でクリア。いくらそのつもりがあっても、実現できるかどうかは全く別の話。それを見事に実行した調整力と旋回力にはあっぱれと言うよりない。
昨年はグランプリに初出場。若松周年と平和島周年でVというGⅠ戦線のヒットが効いた。しかし今年は、同じ戦略は取れない。前節の芦屋周年優勝戦でのF罰則で、今年後半はGⅠを全く走れないからだ。それがSGで頑張りたい理由だが、5月のオールスターも棒に振り、さらに数が限られた中での今節の活躍。SG初の準優1枠は「展示ではすごく緊張した」が、「本番はいい緊張で臨めた」。そして05のトップSには「集中して行きましたので」と胸を張った。
GⅠ初Vだった2017年10月の大村周年は2枠で2コース差し。そのVで平成生まれ初のGⅠ覇者になった。同じ2枠で、今度は平成生まれ初のSG覇者ならドラマチックだ。
篠崎元志も羽野と同様に準優に1枠で出走。ただ結果は2着。それでも「S隊形と水面状況で厳しい状況だったので」とさばさばした表情。Sでやや先行を許し、叩かれることを避けて1Mに一直線に向かったが、追い風の中で小さく回るのは難しかった。それが分かるだけに、敗戦を引きずることはない。
昨年のオールスター以来のSG優出。その時は枠なり5コースから3着と表彰台に上った。それよりもいい枠番の今回、表彰台のもっと高い位置に上る可能性は大いにある。