【鳴門ボート・PGⅠマスターズC】山口支部勢が強力布陣
九州・山口勢は歴代チャンプの田頭実(第17回)、原田幸哉(第22回)を含む8人体制で、頂点へと挑む。
中でも充実の布陣は山口支部勢だ。選考勝率トップでドリーム1号艇の白井英治(80期)をはじめ、これが大会デビューのともに45歳の寺田祥(81期)と谷村一哉(82期)という期別も接近した強力トリオ。最も先輩の白井は「山口が多いのは心強い。お互いに刺激し合っていければ」と共闘を誓った。
白井の気配はまずまず。「普通ぐらいはあったかな」と本人の感触は中堅程度だったが、濱野谷憲吾が「白井君が少し良かった」と評価しただけに、枠の利があるドリームは主導権は握れそうだ。
寺田は注目機の一つだった12号機。「よく分からない」と評価は初日に持ち越し。ただ、前節の若林義人は評判の動きで準V。本人の調整力を思うと、初日は軽快な足に整っている可能性は大いにある。
谷村は特訓後すぐにペラ調整。「ペラの形が特殊だったので」と、素早い作業で初日に備えた。

王座返り咲きを目指す田頭と原田の2人もしっかりと仕事を施した。田頭は「鳴門用のペラの形に叩き終えたので、あとはこれで初日に乗ってみて確認。出番は1Rと6Rか~」。初戦の前に再調整の暇はないが、実績があるペラの形なので、すぐにマッチの期待も持てる。
原田の前検は制限時間いっぱいまで調整作業。「まずい。進んでいない」。低調な手応えだったからだが、前操者の池田剛規は伸びが上々だったという機歴。底力はありそうなエンジンで、一変の可能性を秘めているだけに、初日の2走に注目したい。