ボートレース

【福岡ボート(サマータイム)ヴィーナスS】渡邉優美 地元エースの矜持

V戦のポールポジションに収まった渡邉優美

 きっちり人気に応えた。準優11Rで絶好枠に陣取った渡邉優美(31)=福岡=は、インからきっちり1艇身(0.15)のSを決めて他艇の攻めをシャットアウト。地元エースとしての責任を果たし、地元ファンの期待にもしっかり応えてみせた。

 機力は日増しに上昇ムード。「二重丸が付くような部分はないですね」と言うが、本体整備とペラ調整を根気よく進めて気配が低調だった前検とは見違える足。「回り足はスムーズになっているし、最初と比べたらだいぶいいです」。満足とまではいかないが、勝つために必要な最低限のレベルには引き上げている。

 一つ前の準優10Rでは同じ永田啓二門下生の米丸乃絵が好ターンを連発して優出に成功。今節は妹弟子に大きな刺激を受けていた。「先に優出されて結構プレッシャーでした(笑)。でも、今節は米丸ちゃんのレースにすごく刺激を受けています。二人で優出できてうれしいし、どちらかが優勝したい」

 ただ、シリーズリーダーの平山智加が敗れたことで優勝戦は1号艇。米丸とどちらかが優勝できればいいとはいえ、このチャンスを逃すつもりはない。「私にとって福岡は特別なレース場。いつもここだけは絶対に負けられないと思って走っています。福岡に対する気持ち、熱量、根性、これで勝ちに行きます」。Vへのお膳立ては整った。福岡女子のエースが、最後もきっちり仕事を果たす。(森 大輔)
 

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