ボートレース

【クローズアップ】大澤風葵 群馬のスターの系譜を継ぐ【福岡】6日目優勝戦2号艇

 重圧に打ち勝った。準優1号艇トリオのトップバッターを務めた大澤風葵(22)=群馬=は、コンマ06のトップSを決めて押し切り勝ち。「Sは少し放ったけどほぼ全速です」。センター勢も同じくゼロ台で攻めるS合戦になったが、見事に完封して見せた。
 圧勝劇を下支えする機力も文句なし。「伸びは変わらず節一。乗りやすさも出て全部の足がいい」。1号艇ということでやや出足に寄せたと言うが、これが功を奏して超抜の伸びに軽快な回り足まで手に入れることに成功。最終決戦へ準備は完全に整った。
 当地は今節が初参戦。序盤はうねりに面食らっていたが、日を追うごとに難水面を攻略。レース内容は当地巧者の父・普司ばりだ。「優出できたし、水面には自信を持てますね。調整も合うし、福岡にはいいイメージができました」
 二世レーサーというだけでなく、126期の養成所時代には7点勝率をマークした超有望株。すでにV経験もあり、今年の最優秀新人の有力候補にも挙げられる。「今後を見据えてVを重ねたいし、いずれはあっちの世界に行けるように」。〝あっち〟といって視線を向けたのは準優終了後に行われていた同じ群馬の土屋智則が優勝したSGクラシックのTV画面。群馬のスターの系譜を継ぐべく、優勝戦もその潜在能力を存分に披露する。(森 大輔)
 

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