ボートレース

【平和島ボート・SGクラシック】土屋智則がSG初制覇

優勝してペッパーミルポーズをする土屋智則=デイリースポーツ社提供
優勝してペッパーミルポーズをする土屋智則=デイリースポーツ社提供

 平和島ボート(東京)で争われた今年最初のSG戦、「第58回ボートレースクラシック」は最終日の21日、12Rで優勝戦を行い、1号艇の土屋智則(38)=群馬=がイン逃げで快勝。2度目のSG優出で初制覇を果たした。通算では32回目の優勝。賞金3900万円を獲得して、同ランクはトップに躍り出るとともに、5月のボートレースオールスター(芦屋)の優先出場権も手にした。2着に4号艇の篠崎元志、3着に6号艇の茅原悠紀が入った。

ヒーロー

 自らの力でVロードを切り開いた。あれよあれよという間に予選トップ通過を果たした土屋は、最高のリズムと集中力を最後まで保ち続けた。

 S展示と同様に本番も枠なり3・3スタイルで落ち着いた優勝戦。インからコンマ08のトップSを決め、1Mを冷静に先回り。篠崎の攻めと茅原のまくり差しを振り切った瞬間、勝敗は決した。入場制限がなくなった大観衆の大きな声援を受けながらSG初Vのゴールを駆け抜け、ファンの前でガッツポーズ。「優勝戦は僕が今まで走った中で一番お客さんが多かった。この声援の中で勝ててすごくうれしい。江戸川でレースをしている師匠の橋本久和さん、住之江でレースをしている姉(土屋千明)、そして、母に『やったぜ』と報告したい」と感慨深く語った。

 これまで何度もSGに出場してきた土屋だが、まだオールスターには出場歴がない。しかし、昨年の遠藤エミと同様、これで優先出場権を獲得。「去年までの投票結果を見ても分かる通り、僕は全然人気がない(笑)。オールスターには一生縁がないと思っていたけど、自力で権利を勝ち取って堂々と行ける」と胸を張る。

 優勝賞金3900万円を手にしたことで、獲得賞金ランクはぶっちぎりの1位。「まだ実感は湧かないけど、SGを勝ったのは確か。これからの一走一走は、それにふさわしいレースをしたい」。去年の椎名豊に続き上州から誕生したニューヒーロー土屋が、今年のSG戦線で台風の目となる。(石井誠司)

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