ボートレース

【ボートレース】水谷理人132代チャンプ ボートレーサー養成所修了式

養成所チャンプに輝いた水谷理人(中央)、2着の富永夏哉人(左)と3着の岩下巧斗
養成所チャンプに輝いた水谷理人(中央)、2着の富永夏哉人(左)と3着の岩下巧斗

 ボートレーサーを目指し、1年間の厳しい訓練に耐え抜いた132期の修了記念競走が23日、ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)で行われた。132期のチャンピオンを決める最終5Rの「養成所チャンプ決定戦」は、リーグ戦勝率1位で1号艇を獲得した水谷理人(20)=香川=が逃げ切り優勝した。129期の西岡顕心以来、2人目の香川出身チャンプとなった。2着は富永夏哉人(19)=佐賀、3着は岩下巧斗(20)=群馬=が入った。郷土勢6人を含む修了生27人(女子8人)は、5月から全国各地でデビュー戦を迎える。

■勝率1位の〝実力見せつけた〟

 水谷が勝率トップの名に恥じない堂々とした走りで、132代チャンプに輝いた。修了記念競走は第1、3RでF事故。最終5Rまで不穏な空気で迎えた。レース前の展示航走では、Sもコンマ39とやや遅め。それでも「安心して行けるSで行こう」と気を引き締めてコンマ30のトップSを放ち、スリットから先行態勢を築いた。「失敗して差されたと思った」としながらも1Mをしっかり回ると、BSで迫る富永を突き放して勝利を確信。冷静なターンを重ねてチャンピオンロードを駆け抜けた。笑顔でピットに戻ると、「きれいなターンはできなかったけど、逃げられたので70点です」とレースを振り返った。

 「握って回ることを意識して、教官の教えを実践したことが成長につながった」。養成所ではメキメキと力を付け、9月以降には一気に頭角を現した。リーグ戦では第4、5、6、7回を4連覇し急カーブの勢いで勝率1位を獲得。1年間指導をした占部彰二教官も「今まで受け持った中でも一番レベルの高い期。その中でも水谷はナンバーワン」と実力にもお墨付きを与え、「畑田汰一、末永和也よりも養成所時点でのレベルは高いと思う」とともに最優秀新人を獲得し、現在もトップレベルで活躍する選手以上のポテンシャルを秘める。

 目標は「旋回力がすごくて、操縦面で尊敬する」と艇界一、二の旋回力を誇る馬場貴也を挙げる。「夢は賞金王になること」ときっぱり。地元まるがめボートで夢の第一歩を歩み出す。 (古賀正史)

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