【佐賀競馬・JBCレディスクラシック】3歳アンモシエラが逃げて新女王
■ヒロイン
大外枠から飛び出した3歳のアンモシエラが余裕の逃げ切り勝ちを演じ、一気にダート女王の称号を奪取した。古馬との初対戦だが「逃げることしか考えていなかった」。古馬より2キロ軽い53キロの斤量を生かして「前半は自分のペースで息が入れられた」と横山武。
今春は牡馬混合のダートクラシック路線に参戦。牡馬との激しい争いを経験してきた。羽田盃で2着、東京ダービーは3着と逃げ粘っている。秋初戦のマリーンCは人気を背負いながら4着と敗れたが、松永幹師が「前走は度外視していい。相変わらず調教は動いている」と述べたように大一番で巻き返しに成功した。
4コーナーでは内に切れ込む進路を取った。横山武の作戦通りだった。「直線でコース差を生かして離そうと思った」。あえぐ後続馬を尻目に、ゴールでは4馬身差をつけて頂点に立った。
■勝ち馬の略歴
◆アンモシエラ ▽牝3歳・栗毛▽父ブリックスアンドモルタル、母サンドクイーン(母の父ゴールドアリュール)▽馬主・広尾レース(株)▽生産者・北海道浦河町桑田牧場▽戦績・12戦4勝(うち地方6戦2勝)、重賞は2024年ブルーバードC・船橋JpnⅢ、JBCレディスクラシック・佐賀JpnⅠ(1着賞金6000万円)の2勝▽総収得賞金・1億5018万1000円(うち地方1億3100万円)▽松永幹夫調教師、横山武史騎手ともに初勝利。
■グランブリッジは3年連続2着
3度目の正直も実らなかった。22、23年に2着と涙をのんでいるグランブリッジはまたしても2着。中団追走から勝負どころの4コーナーでうまくインを突いて伸びたものの、軽快に逃げた勝ち馬との差はなかなか縮まらなかった。川田将は「とてもいい状態で迎えられた。素晴らしい走りはしてくれました」と愛馬をたたえたが「着差(4馬身)通り勝った馬は強かった」と完敗を認めるしかなかった。
■戦い終わって
テンカジョウ(3着)「課題のゲートをしっかり出てくれました。スローだったので自分から位置を取りにいきました。脚を使ってくれましたし、どっしりしていい方に成長していると思います」(國分優)
ライオットガール(4着)「叩いて状態は上がっていると思いました。小回り佐賀でいい走りができると思っていたし、レースセンスが良く、どこかで一発あると思います」(岩田望)
ドライゼ(5着)「そつなくいい競馬ができました。色々考えあの位置へ。本当に道中のリズムが良く、現状で最大限のことはやれたと思います」(石川倭)
キャリックアリード(6着)「スタートでつまずきリズムを崩しました。取り戻しつつ走るも、ペース的に厳しかったです」(御神本)
<関連記事>【佐賀競馬・JBCクラシック】ウィルソンテソーロがGⅠ初制覇 地元Vに鞍上の川田将雅は感涙