【競馬】“大井の帝王” 的場文男騎手が引退を表明

東京シティ競馬(TCK、大井競馬)を主催する特別区競馬組合は14日、同競馬所属騎手の的場文男(68)=福岡県大川市出身=が3月31日付で引退すると発表した。
今月17日に引退記者会見が行われる予定で、会見の模様は後日、TCK公式ユーチューブで公開する。

的場は1973年10月16日にデビュー。初勝利は同年11月6日で、2023年3月には前人未到の地方競馬通算7400勝を達成。現役最後の勝利は昨年1月22日の大井10Rで、同年7月8日の大井3Rが最終騎乗となった。通算成績は4万3497戦7424勝。大井のリーディングを21回獲得。地方競馬の最多、最年長の勝利数と騎乗数の記録を保持している。20年には騎手で初となる黄綬褒章を受章した。

◆的場文男のコメント
「長い間応援していただき、本当にありがとうございました。正直なところ、まだまだ乗りたい気持ちはありますが、昨年2月に膝をけがし、一度騎乗を再開しましたが、膝の影響もあってか思うような騎乗ができず、体力的にも限界を感じるようになり、騎手としてのキャリアに終止符を打つ決断をいたしました。最後の騎乗を皆さまにお見せすることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、これまで多くの素晴らしい馬たちとともに走り、多くの思い出を作ることができました。皆さまの温かい応援が、私の力となり、支えとなりました。これからは新たな道を歩むことになりますが、皆さまの応援を胸に、次のステージでも頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました」