競馬

クリノドラゴン重賞初V 浦和記念 【浦和】

浦和記念を制したクリノドラゴン(右)=東京中日スポーツ提供
浦和記念を制したクリノドラゴン(右)=東京中日スポーツ提供

 「第43回浦和記念」(Jpn2・ダート2000メートル)が23日、浦和競馬場で行われ、単勝4番人気のクリノドラゴンが直線で外から脚を伸ばして快勝。2分6秒3の勝ち時計で重賞初制覇を飾った。大橋勇樹調教師(61)=栗東=は当レース初勝利、武豊騎手(53)=栗東・フリー=は、2016年ケイティブレイブ以来5度目の勝利。2馬身1/2差の2着にラーゴム、さらに首差の3着にアイオライトが入った。1番人気のケイアイパープルは5着に敗れた。

   ◇   ◇

 浦和競馬伝統の一戦を鮮やかに差し切った。降りしきる雨の中、クリノドラゴンが持ち前の切れ味を存分に発揮して重賞初制覇。手綱を取った武豊は「まだ4歳ですがキャリアは豊富。何度も乗っているし、今回も安心して騎乗できました」とその走りをたたえた。

 先行有利の小回りコースでも強かった。百戦錬磨の鞍上はパートナーの力を信頼。「状態が本当に良かったし、この馬のスタイルを優先しました」。序盤は腹をくくって後方で構え、3コーナー付近から追い出すと、上がり3F最速の37秒9をマークして突き抜けた。

 道中のスムーズな折り合い、勝負どころでの加速力など、クリノドラゴンが持つ中~長距離型としての才能は水準を大きく上回る。「階段を少しずつ上がり、ついに重賞を勝ち取ってくれました。さらに充実してくると思うし、JRA、地方を問わず活躍してくれると思います」と武豊。今後について、大橋勇師は「放牧の予定。次走は年明けの東海ステークス(G2・1月22日・中京・ダート1800メートル)でしょうか」と話した。栗毛の4歳馬は来年、一段と成長した姿でファンの前へと戻ってくるに違いない。 (森田雄喜)

【戦い終わって】

 ラーゴム(2着)「馬場を含めて前めの競馬を心掛けました。2走続けて交流重賞2着ですし、もう少しのところまできている。うまくかみ合えばチャンスがあると思います」(鮫島駿)

 アイオライト(3着)「2000メートルをこなしてくれたし改めて力を再確認できました。しのげるかと思いましたが勝ち馬の脚が速かった。この馬自身の力は出してくれたと思う」(菱田裕)

 タービランス(4着)「レース自体は良かったと思います。状態も徐々に良くなり枠も良くこの馬自身の競馬はしている。9歳ですし乗っていて感動しますね」(笹川翼)

 ケイアイパープル(5着)「ゲートは速くないけど、いつも以上に進みが悪くこの馬場で内枠ということもありより厳しい形に。馬場の影響か。終始手応えが悪かったですね」(藤岡康)

 スワーヴアラミス(8着)「外を走らされて嫌気を差していた。小回りは大丈夫。仕切り直しだね」(真島大)

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