オマツリオトコ重賞初V 兵庫ジュニアGP 【園田】

園田競馬の重賞「第24回兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)」は24日、7Rで12頭が出走し争われ、2番人気でJRAのオマツリオトコが好位から抜け出し、後続に4馬身差をつけてダートグレード競走を初制覇した。2着は5番人気のスペシャルエックス、3着には6番人気のデステージョとホッカイドウの2頭が続いた。1番人気でJRAのトレドは、1角で左前伸腱(けん)断裂の馬体故障で競走中止に終わった。
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オマツリオトコが大舞台で著しい成長を見せつけた。「まさか、ここまで走るとは」と伊藤圭師。デビューから4戦目での重賞初勝利。初挑戦だった芝の函館2歳S・G3は3着。2回目の今回はダートで世代トップを狙える能力を発揮した。
課題のスタートを克服して3番手の好位につけた。「得意ではないので、そこに集中した。そわそわしていたが、1、2走目より出るようになっていた」と横山武。向正面からスパートして3角で先頭に並び、直線に入ると一気に抜け出した。
次走は全日本2歳優駿・Jpn1(12月14日・川崎)を予定。「何もなければ、そこへ。距離が延びても対応できると思う」と指揮官。鞍上も「力があるのは新馬戦から分かっていた。まだ成長の余地はある」と自信をのぞかせる。この勢いで2歳王者へと上り詰める。 (中山伸治)