【大井競馬 門別競馬・JBC】クラシックはキングズソードがビッグ初制覇
JBC3競走が3日、快晴の大井競馬場で3年ぶりに行われた。メインの11Rクラシックは4番人気のキングズソードが直線外から抜け出し、ビッグ初制覇。9Rレディスクラシックは1番人気のアイコンテーラーが4角先頭から快勝。10Rスプリントは3番人気のイグナイターが好位抜け出しで1着。兵庫競馬初の快挙を果たした。また、北海道・門別競馬場の11Rで行われた2歳優駿は、1番人気のフォーエバーヤングが直線で差し切った。来年のJBCは史上初めてとなる佐賀競馬場と、引き続き門別競馬場で2024年12月4日に開催される。

■JBCクラシック
名手モレイラに導かれた伏兵キングズソードが、初の大舞台で大仕事をやってのけた。逃げたノットゥルノに、これをマークしたテーオーケインズ。その3番手から直線で外から並びかける。3頭の叩き合いに場内の盛り上がりは一気にヒートアップだが、それも一瞬のこと。ラスト300m過ぎで力強く抜け出すと、実力馬2頭をグングン引き離して、最後は4馬身差の圧勝劇を演じた。鞍上は右手で2度ガッツポーズを作って喜んだ。
初コンビで結果を出したモレイラは「思ったよりいいスタートができたし、自然といいポジション。リズム良く走れたし、直線もいい脚」とパートナーをたたえた。日本でのビッグ制覇は18年エリザベス女王杯(リスグラシュー)以来2度目。「気持ち良かった。強かったね」と満足顔だった。
16年開業の寺島師にとってはビッグ初制覇。「うれしいのと…、ほとんどが驚きですね。久々に声が出ました」とはにかんだ。師にとっては思い入れの深い血統。厩舎にとって初重賞が、全兄キングズガードでの17年プロキオンS。「全兄弟でいいところを勝たせてもらって良かった」と目を細める。
重賞は2度目。オープン特別を連勝して挑んだ初の大舞台。「この一年でグンと良くなってきました。精神面での成長が大きいですね」とうなずく。今後については「これから検討したい」と話すにとどめたが、まだまだ成長が望める4歳馬が、新たに交流戦線の本流に名乗りを上げた。
