競馬

ウシュバテソーロGⅠ級連勝 川崎記念 【川崎】

川崎記念を制したウシュバテソーロ(右)。左は2着のテーオーケインズ=東京新聞提供
川崎記念を制したウシュバテソーロ(右)。左は2着のテーオーケインズ=東京新聞提供

 川崎競馬の「第72回川崎記念」(Jpn1・1日・川崎競馬場・ダート2100メートル)は、単勝2番人気のウシュバテソーロが直線の叩き合いを見事に制し、昨年暮れの東京大賞典に続きG1級連勝を飾った。勝ち時計は2分16秒0で、高木登調教師(57)=美浦=、横山和生騎手(29)=美浦・フリー=はともにこのレース初勝利。1/2馬身差の2着に1番人気のテーオーケインズ、さらに4馬身差の3着に5番人気のニューモニュメントが入った。

 2023年最初の大一番を勝利で飾ったのはウシュバテソーロだ。オメガパフューム、チュウワウィザードらが現役を退き、今後のダート界の行方を占う意味でも注目度は高かったが、初コースも何の、自慢の末脚がさく裂した。「小回りがどうかと思っていたけど、うまくこなし自信になりました」と横山和も目を細める快勝劇。昨年暮れに3連勝で東京大賞典を制した新星が、存在感の大きさを見せつけた。

 2着とは半馬身差だが、着差以上に強かった。スタートはそう速くなかったが中団で折り合いに専念。力強い手応えで最終コーナーを回ると鞍上のステッキに鋭く反応し、外から懸命に脚を伸ばしたテーオーケインズを見事に封じ込んだ。

 これで4連勝でのビッグタイトル2勝目。今後が楽しみとなったが、次に視野に入れるはドバイワールドカップ(G1・3月25日・メイダン競馬場・ダート2000メートル)。「どんどん力を付けている感じだし、申し込みは済ませており選ばれればそこへ」。高木登師の口調からは、愛馬に対する信頼感が伝わってきた。ダート参入を契機に花開いた6歳馬が一気に世界の壁を突破するか。その走りから目が離せない。 (森田雄喜)

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