福永騎手のバーデンヴァイラーV 佐賀記念 【佐賀】

第50回佐賀記念(Jpn3、2000メートル)は9日、佐賀競馬の第9Rで12頭が出走して争われ、単勝2番人気のバーデンヴァイラー(福永祐一騎乗)が先行策から抜け出し、2分9秒9で制した。今月いっぱいで現役ジョッキーを引退し、調教師に転身する福永騎手が最後の地方交流重賞を鮮やかなVで飾った。
レースは陣営の描いたプラン通りに進んだ。「スタートを決めることが大事。先行したかった」と同騎手。先手を奪ったディパッセの直後、2番手の理想的な位置をキープ。最終4コーナーで先頭に立つと、直線で迫ったデルマルーヴルに1馬身差をつけて振り切った。着差以上の余力を残した快勝劇。詰めかけたファンの大きな声援がスタンドに響いた。
地方交流競走は福永にとって「いつもと違う新しい刺激をもらえる舞台」だったという。「最後の交流重賞をいい形で終わることができて幸せな気分。今後は違う立場(調教師)で戻ってこれるようにしたいですね」と笑顔で締めくくった。