【武雄競輪(モーニング)FⅡ】板橋慎治が勝負に徹して1着「少しだけ鬼になりました」
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
2日目の一般戦1Rは板橋慎治が強い気持ちでイン粘りを決め、番手から抜け出した。
前日には「走りづらいなぁ。松本(充生)さんとは仲がいいし、競れない。だから前受けから自分が逃がされて、玉村(元気)君に捲られそう」という〝悪夢〟の想定をしていたが、勝負に徹して松本からハコを奪い取った。「玉村君がブーメランで一度下がって、またカマしてくると思った。そうしたら普通に抑えてきたので番手で粘りました。松本さんには、レースだから仕方ないよと言ってもらえました」。1着を取ったこと以上に、やさしい言葉をかけてもらえて一安心の様子。
「松本さんとは1期違いで、年齢も近い方。いつも2人で、レースは厳しくいかないと駄目だねって慰め合っている仲なんです。自分は気持ちが弱い方だけど、きょうは少しだけ鬼になりました」。今節はGⅠダービーの〝前座〟扱いだが競輪独特の人間模様は、どのクラスであっても面白い。
▼1R(武田哲二)京都の最年長レーサーが、総力戦を打ち出す佐野をうまくリードする。7―14―124。
▼7R(谷口友真)この1年は番手を回らず自力にこだわっていたが、「年齢を考えたら回れるチャンスがある時には回っていきます」。安藤の番手で当地3度目のVも十分か。3―127―127。
