競輪

【武雄競輪・GⅢ開設記念】いかついヒゲ面の中西大は優しいお兄さんの一面も

 中西大は福岡県久留米市の出身だが和歌山支部。だが、このたび125期でデビューの弟・勇は福岡支部。「嫁さんにわがまま言って弟を和歌山に同居させて、そこから練習に通わせていたんですけどね。全然合格しなかった。もう諦めた方がいいと思って実家に帰したんですよ」。それでも勇は諦めることなく受験。大は「師匠になってくれた小川賢人さん、それにそのお父さんの博美さんのおかげで合格しました」と久留米の恩人の親子レーサーに感謝した。

 「オールドルーキーなんで、早くS級に上がらないといけないんですけど、どうですかね。卒業記念レースでもパッとしなかった」とまずは苦言。「勇はハンドボールをやっていたけど、それじゃあ食っていけなかった。競輪は恵まれていますよね」。成績が上がればそれだけ収入が増える世界。勇もそれで競輪選手を目指した。

 大は「きょうデビューなんですよ」と続けた。前検日の10日、ルーキーシリーズの平塚ナイター12Rに出走。「とにかく落車だけはしないように」。怖いヒゲ面で厳しい言葉を続けながらも、最後は身内の安全を願う優しい兄の顔になっていた。

 ▼8R(中西大) 島川将貴に磯島成介が猛抵抗なら、ヒゲを蓄え始めた上田国広とともに確定板へ。479BOX、4=7―5、47―5―47。

 ▼3R(坂口晃輔) 貴志修己が最終主導権ならきっちり抜け出す。9―123―1237、9―1―5。

初日8Rで連係する中西大(右)と上田国広
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