【別府競輪(モーニング)FⅡ】突然のめまいに襲われた篠崎新純は責任感の強い真のプロレーサー
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
責任感の強さがそうさせたのだろうか。篠崎新純は先月の練習中、体の異変に襲われた。「いきなりでしたよ。回転性のめまいが起こったと思ったら、次の日は浮遊性のめまい。足元の床が2、30センチも沈んだ感じになって驚きました」
慌てて病院に駆け込むと、良性発作性頭位めまい症、あるいは自律神経の乱れが原因ではと診断された。過密なレース日程の中でも、「走る以上はしっかりと仕上げて」と時間を見つけては練習に明け暮れていたが、ついには体が悲鳴を上げた。
ガールズケイリンは現在こそ人気コンテンツとしての地位を確保したが、立ち上げ当初は先の見えない時期もあった。「ガールズ1期生(102期)は1カ月のあっせんが1本しかない苦しい時代もあった。それを知っているから、いただいたお仕事は万全の状態で走らなきゃって」
染みついた責任感はプロとしての証し。今年12月で40歳になるが無理をし過ぎず、末永くガールズレーサーのお手本でいてほしい。▼7Rは、小林優香の首位不動といえる一戦。「積極的な自力自在で頑張ります。練習もできたから調子も大丈夫」という篠崎が2、3着に食い込む。5―4=123。
▼2R(浦山一栄)凡走をしない巧者のベテランが野上竜太の後位にハマる。3―2―147。
