【武雄競輪(モーニング)FⅡ】勝率が6.5倍アップした元S級の内海雅夫「ちょっとした事情がある」
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
年間勝率が6.5倍アップ(昨年4.2%→今年27.2%)した内海雅夫にフォーカスを当てる。今期は強制引退も頭をよぎる70点割れ連続3期目だったが、1月からの競走成績は74.57点。クビどころか2班返り咲きが有力になってきた。
「頑張っている? ちょっとした事情があるんですよね…。二人目の子どもが私立大に行っちゃうかもしれないから、せめて50歳までは稼がないといけないんで」。元S級とはいえ前々期、前期は68点。どんな秘密の特訓をしているのかと聞いてみると、少し変わった車誘導だった。「登り坂をゆっくりしたスピードでもがくだけ。でも、これがすごくきつい」。昨秋から始めた練習の効果はてきめんだったが、「どれだけ若い頃にサボっていたのかも分かった」と苦笑いした。
初日7Rの目標は、3場所前の小田原予選で差し切った治田知也だが「向こうは特班が懸かっているし、今回は気合も走りも違うはず。とにかく離れないように必死について行きます」。たとえ治田が捲り勝負になろうとも、頑張るお父さんは家族のために食らい付く。
▼2R(堀越翔己)「競走から帰ってくるとよく体調を壊す」そうで、なかなか本調子とはいかない。それでも当地は初勝利(昨年7月)、初優勝(同10月)と相性がいいだけに、先行策で在本直樹を不発にさせるシーンも。4=1―356。
▼6R(古川大輔)昨年終盤から「仮想空間で自転車トレーニングができる」システムを活用し、先行力が戻った。ここは峯口司が相手だが、逃げを心がければ番手にハマるなどいいこともあるはず。7―5=34。