【武雄競輪(モーニング)FⅡ】「泣いて帰りたいくらい」ベテラン黒瀬浩一がクビ回避を懸けて奮闘中
2日目3R選抜は、58歳の大ベテラン黒瀬浩一が2着に突っ込んだ。突っ張り先行した門馬琢麿の3番手という好展開から、こん身の追い込み勝負で番手の菊池崇訓を逆転した。
「尻に火が付くっていうのは、こういうことなのかな。正直なところ、今すぐにでも泣いて帰りたいくらいですよ。この年齢だから順番が来たといえばそれまでなんだけどね…」。期末チャレンジ戦の風物詩となっている「3期目勝負」のまっただ中。元気いっぱいの伸び脚とは裏腹に心の内は穏やかではない。「男性更年期っていうのかな。男性ホルモンが急激に減ってしまって…」。体調と相談をしながら練習と結果に追われる日々は、なかなか耐えがたいものがある。
「いい着を取らないと疲れも取れないですね。(3期目勝負をしている)みんなすごいですよ。こんな中で頑張っているんだから」と苦笑いを浮かべつつ、最終日の戦いに備えて足早にクールダウンへ向かった。