【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】坂本英一が別府の海岸で感慨に浸る「元気にこうやって走れるなんて幸せ」
栃木の大ベテラン坂本英一が強行スケジュールの合間に、はるか昔の出来事を思い出した。前回別府から今回まで中3日の日程だったが、帰らずとどまった。「同期の後藤太(59期、引退)にヘルメットなんかを借りて、別府の海岸を自転車でぐるっと回った。35、6年前だったかな。世界選の一次合宿が別府で、その海岸を走ったんだよね」。どこか懐かしい潮風を浴びて感慨に浸った。
北関東屈指のファイターは近年だけでも骨盤骨折、胃の腫瘍摘出と災難続きだが、「今まだ元気にこうやって走れるなんて幸せだよ。一年ずつ選手人生を更新しながら、やれるまで頑張りたいね」と高校時代から貫くピンク色のフレームの整備に精を出していた。