競輪

【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】「脚はあるのにってよく言われる」中嶋樹が弟とのS級連係を夢見て奮闘

<記者コラム・森川和也の追走一杯>

 70点を割っている中嶋樹が、いよいよ反撃ののろしを上げる。「今年1月に腰を痛めたこともあって成績が7点くらい下がったけど、やっと治って力が入るようになってきた」。状態面は文句なし。あとは肝心なメンタルの弱さをどう克服するかだ。「周りから脚はあるのにってよく言われます。成績がついてこないのは気持ちの問題っていうのは分かっているし、強気でいかないと駄目ですね。せっかく練習しているのに意味がない」と自分に厳しく言い聞かせる。
 刺激となる大きな材料もある。弟の響が125期でデビューしたのだ。「練習のタイム自体は同じくらいだけど、脚質が逆さま。自分はダッシュで弟は地脚」とあって、トレーニングパートナーにうってつけ。「いずれはS級で一緒に連係したい」という目標をかなえるためには、チャレンジ戦で四苦八苦していられない。兄としてその確かな道筋をつけるためにも、積極的に前々へ攻め立てる。▼5Rは佐藤譲士郎が相手でも、どうにかハナを切って最後は飛び付く。1―5―2346。
▼1R(田村光昭)目標の安本昇平が「黒滝(大翔)君のインで粘っても流すだろうし、内に詰まりそうだなぁ」と困った顔。ならばと虚を突いての先行策に出てくれれば、田村に絶好のチャンスが到来する。3―125―125。

弟・響とのS級連係を夢見る中嶋樹

 

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