競輪

【武雄競輪(ナイター)FⅠ】49歳の藤田昌宏は単騎逃げもいとわない〝先行型追い込み選手〟

 

 藤田昌宏が先行型へとスタイルを変えてきた。出走表の脚質はまだ「追い込み」。だが7月で50歳となるにもかかわらず、自力攻めが目立っている。

 直近4カ月の決まり手は、逃げ3、捲り2、差し2、マーク2。バック数は8本ある。前回の玉野では補充で1走し、単騎で鐘4角カマシから逃げ切り。その前の和歌山の2日目も、鐘3半カマシで裸逃げになりながら、番手にはまった吉田敏洋らを尻目に逃げ切った。

 「練習でもがいていると、俺でも先行できるんじゃないか、と思うようになった。特に先行したいというわけではなく、練習通りの力を出しているだけ」。自力駆けで、競輪選手としての自分を表現しているようにも感じる。「点数などではなく、ちゃんとレースをしたいというだけなんです。そうすることでお客さんに認めてもらいたい」。1999年4月のデビューから25年間走り続け、鍛錬を重ねてきた。その走りからは、努力の積み重ねがどれだけ偉大で尊いかを感じさせられる。

 ▼11R(藤田昌宏) 中四国の3番手から、磨いてきたタテ脚を披露する。2=7―全。

 ▼5R(高塩讓次) 7月からは初S級と、デビュー19年で一番の充実期。こちらも3番手だが、力強く追い込む。1―7=全。

50歳目前にして自力戦が増えてきた藤田昌宏

 

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