競輪

【熊本競輪】再開を前に模擬レース実施、来月FⅠに出走予定の上野優太は〝落車〟にも気合

4日に熊本競輪場で行われた模擬レース
模擬レースの1Rで1着だった東矢昇太

 7月20日に本場でのレースを再開する熊本競輪場で、開催を想定した模擬レースが4日、行われた。熊本支部の選手18人が協力。5車立てに先頭誘導員を加えた6人組が2回走りをして、6個レースを戦った。

 第1レースは1番車の東矢昇太がS級の力量を見せて差し切り勝利。「今のところ、自分がバンクレコードですよね」と軽いジョークを放って笑顔を見せた。「練習とは違って緊張しました。模擬レースなのでみんなどうするのかと思っていたら、若手はほとんど本気で動いていた。自分も最後はしっかり抜きに行きました」。熊本バンクは5月15日から練習できるようになっており、東矢は「もう何度もバンク練習には来ています。3角は癖が強くて、カントをすごく感じる。33バンクと250の間ぐらいの感じ。捲りは止まりやすいはず。直線も長めですね」と特性を話した。

 上野優太は前半2Rでの1着の後、後半の6Rではアクシデントを想定した〝落車役〟。4角で自転車を降り、担架に乗せられて迅速な救護を受けた。上野は「まだアマチュアだった時に地震が起きたので、地元開催を知りません。長かったですね」。再開一発目のFⅠにあっせんされており、「観客が多いと気持ちが入り過ぎるかも。知り合いも来ると言っています。雰囲気にのまれないよう、地元戦がいい方向に向くようにしたい。体も気持ちも、それまでにしっかりと鍛えます」と気合十分だった。

 熊本競輪場は2016年3月の開催を最後に、翌月に起きた熊本地震で被災。走路やメインスタンドの改修を経て、8年4カ月ぶりに本場開催を行う。

落車を想定したレースで担架に乗せられ救護される上野優太
先月、デビュー6年目でS級初Vを飾った上野優太

 

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