【熊本競輪】報道陣向け内覧会でメインスタンド公開、畳の上で観戦できるグループ席も

7月20日に本場開催を再開する熊本競輪が7日、報道陣向けにメインスタンドなどの内覧会を行った。同場は2016年4月の熊本地震で被災。1周500メートルだったバンクを400メートルに造成して駐車場などのスペースを広げ、メインスタンド、選手管理棟などを改修した。9月には無観客のミッドナイト競輪が予定されており、照明施設を設置。選手練習棟を新設した。総工費は約53億円。15日からはプレオープンとして場外発売を再開する。

バックスタンド、サイドスタンドは取り壊され、メインスタンドに集約された。メインスタンド3階には、5人まで入れるロイヤルルーム2室(1室1万2000円)、1席3000円のロイヤルシート11席を設置。畳が敷かれたグループ席2室(1室3人まで1000円、場外時500円)も設けた。全席に中継モニターがある特別観覧席は、106席(1000円、場外時500円、車いす用2席)。本場開催時に50円だった入場料は、無料とする。



熊本市経済観光局スポーツ・イベント部競輪事務所の西真一郎所長は、「ファンの皆さま、選手の皆さま、お待たせして申し訳ございませんでした。そして、いろんなご支援をいただき、感謝のひと言です。入場無料になったことですし、車券を買わない人も含め、多くの方が楽しめる、愛される競輪場にしていきたい」とコメントした。3、4コーナー側の駐車場などは整備中で、子どもプールがあるサービスセンターとともに来年度中にグランドオープンする予定。
本場開催の第1弾はFⅠ「令和6年能登半島地震復興支援 熊本競輪再建記念競輪」。中川誠一郎、中本匠栄、嘉永泰斗ら熊本を代表する選手が出場予定。小倉竜二、山崎芳仁、北井佑季らトップ級の選手たちと熱戦を繰り広げる。本年度は10月3~6日のGⅢ開設74周年記念「火の国杯争奪戦」など、計70日の本場開催を予定している。