【熊本競輪】本場開催再開を前に内覧会 大西一史市長が「災害時は命を守る拠点」とアピール
2016年4月の熊本地震での被災のため本場開催を休止していた熊本競輪場で8日、開催再開に向けて改修されたメインスタンドや走路の内覧会が行われた。熊本市の大西一史市長や来賓、地域住民ら約100人が出席した。
大西市長は主催者代表の挨拶で、「地震でメインスタンドの天井が崩落、バンクにはひび。競輪ができる状況ではなかった。競輪事業の存続について時間をかけて検討したが、財政の健全化のため、さらには地域防災の拠点やアマスポーツ振興の場として再建が必要と判断しました」と再開への経緯を説明。「災害を乗り越えて復興した熊本競輪場を、多くの皆さんにご利用していただけるよう、全力を挙げて頑張っていく」と熱弁した。災害時の食料備蓄や車中泊ができる駐車場などにも触れ、「平時は競輪や地域のイベントで親しんでいただく施設として、災害が起きたときには命を守る拠点として活用していきたい」と話した。
関係者らがテープカットを行った後、出席者はメインスタンドやバンク内を見学。7月20日からの、8年4カ月ぶりの本場開催を前に、熱戦の再来を実感していた。
