競輪

【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】九州勢男子は確定板なし、女子は尾方真生と児玉碧衣が準決進出

初日6Rで2着に入り準決に進んだ尾方真生

 九州勢の男子は初日、2Rの山田庸平と10Rの嘉永泰斗が4着に入ったのが最上位。11人が出走したが、誰も確定板に載れない厳しい結果となった。12Rで9着に敗れた伊藤颯馬は「隙があり過ぎた。取鳥さんのダッシュがすごくて、中国勢に付いていけなかった。それで古性さんに中団に入られてしまいました」と反省。大敗で厳しい船出となったが、「でも逆を言えば、もう1走できるんですよね。本来ならもう勝ち上がりは不可能ですけど」。明るい性格そのままに、プラス思考で前を向いた。2日目に初戦を迎える3人だけでなく、初戦で大きな着だった九州勢もこの思考回路で思い切ったレースを期待したい。

 ガールズのパールカップでは、尾方真生と児玉碧衣が準決に勝ち上がった。ともにゴール前で差されて2着だったが、自力で持ち味を十分に発揮した走りだった。

 6Rを走った尾方は、坂口楓華にマークされながらも微差で粘った。「差されたとは思いました。でも踏み出しは、ここ最近ではいい。自力選手が多い中で残れたことはうれしい」と納得のレース。昨年大会の初戦は何もできずに敗退した。その無念を晴らした表情だった。

 「山田英明さんから、『無心で走った方がいい』と言われたんです。『素潜りの選手は、〝どこまで潜ろう〟とか〝息を持たせるためにどう動こう〟とか考えない』と。私はレースで〝どうしよう〟と思うことが多いけど、きょうは落ち着いて力を出し切れました」。昨年は2日目からの敗者戦を連勝。「スロースターターなんで」という尾方が初戦を突破したからには、あとはぐんぐん加速するだけだ。

 児玉も鐘4角手前からカマシての逃げ。終始マークしていた當銘直美に差されたが、「踏み出しも良かったし、座ってからも良かった。刺激が入った分、2日目にもっと良くなると思う」とハキハキ。連覇へ上々のスタートを切った。

連覇へ向けて初戦を突破した児玉碧衣

 

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