【佐世保競輪・FⅠ】番手戦で良薬得た引地正人 準決は気持ち高めて自力勝負
<記者コラム・造田大の大勝負>
マーク戦で良薬を得た引地正人が、自力で決勝進出を狙う。長らく先行職人として活躍してきたが、近況は番手戦の機会も増えており、初日3Rも比佐宝太の番手回り。後方に置かれる苦しい展開だったが、バックから捲った比佐にピタリと追走。捲り切った比佐に続く2着で、4場所ぶりの準決進出を果たした。
レース後は「追走が難しい展開だった? 自分も自力選手だから付いていくのは問題なかった」と涼しい表情。続けて「番手戦も面白い。自力戦も面白いけど、20年もやっているし。もういいかな(笑)」と追い込み選手への転向を示唆した。
ただ東日本の自力が少ないこともあって、準決は自力戦。「ここ2場所で点数を1点近く落としたからショック。自分は気持ちで走る選手だから。初日の2着をいい薬と思って、自力勝負で頑張りますよ」。2年前まではS級に在籍した実力者。高めたモチベーションを武器に強力な九州勢らを打ち破る。▼5Rは中川聖大と小柳智徳のヤング両者が踏み合えば、引地に展開が向く。2―457―457。
▼10R(荻原尚人) 「調子は徐々に上向いている」と状態は戻ってきている。後藤悠が果敢な先行策を展開し、番手の中田雄喜が早めにタテに踏めば差し場が到来。7―3―125。