競輪

【別府競輪(モーニング)FⅡ】元S1の佐伯辰哉が復活への第一歩を踏み出す

前回の小倉で勝負駆けを成功させた佐伯辰哉

 佐伯辰哉はホッとした笑顔で登場した。前回の小倉ミッドナイトは予選、準決と自力で勝ち上がり、決勝4着。この成績が効いて「失格が1回あったけど、チャレンジをギリギリ回避できたと思う。本当に良かった。落ちていたらメンタルやられていました」と勝負駆けに成功した。

 実績的にはチャレンジとは無縁のはずだった。2021年前期はS級1班を経験。過去にS級へ2度、特別昇級した経験もあり、A級では圧倒的な力量を誇っていた。

 だが度重なる右肩脱臼と、落車による右鎖骨骨折で、成績は右肩下がり。「右肩は腱(けん)が伸びてしまっていて、それを糸で固定するような手術をしました。すると柔軟性がなくなって、可動域が極端に小さくなった。鎖骨は2月に手術して、5月にレントゲンを撮ったら、まだくっついていなかった」と厳しい体調の中でレースを継続している。「広島はバンクも来年後半まで使えない。今は実家の東広島市に戻って街道中心にやっています」と、工夫しながら復活を期している。

 今期まではA級1班。「調子は戻りつつある。脚は、全盛期にはまだだけど、点数以上はある。早く特選回りになりたい」。早めに90点近くまで上げれば、S級復帰も見えてくる。それまでは予選で勝ちまくるつもりだ。

 ▼3R(佐伯辰哉) 地元の高橋綜の力量は確かだが、実績では佐伯が断然。5―137―1237、5―1―6。

 ▼4R(望月嘉人) A級2班に初昇班。こちらも静岡バンクが秋まで改修で使えないため、街道や伊豆のサイクルスポーツセンターのバンクで工夫しながら練習している。「まずは自分の力を出したい」。無欲の勝利を狙う。7―23―全。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena